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音楽にはプラス「+」の力がある!

楽器ができると、色々と特をすることがある。例えば男の子が、さりげなく女の子の前でピアノを弾いてみたらどうか。そんなことをしようものなら、もう女の子の目は「ハートマーク」間違いなし!?その手を使って、彼女のハートを射止めてしまった男性諸君も多いことだろう。だがそのような手段は、なるべく切り札として最後まで残しておきたい(笑)。いつだったか、明石家さんまが坂本龍一との対談でこんなことを言っていた。「ピアニストが(女の子に対して)ピアノを武器として使うのは、ボクサーが人を殴るのと一緒ですよ。」なるほど、なかなかするどい指摘だ。私も肝に銘じておきたい。(^^;

私はギターやベースも弾くことがあるが、最も付き合いが長いのは、やはりピアノだ。最近ではあまり使われなくなった言葉だが、音楽には「癒し」の効果がある。私も、ピアノで何度も救われたことがある。例えば、憂鬱な時。このような時には、まずピアノの前に座りしばらく物思いに耽る。それから、おもむろにピアノを弾き始める。特に何かの曲を弾くというわけではなく、とにかく鍵盤の上で指を走らせるのだ。そうすると、今の自分にピッタリ合った音が、かもし出されてくる。これを私は「中和効果」と呼んでいる。あるいは「負に対する正の効果」とも呼べるかもしれない。つまり音楽にはプラスの力があるのだ。

例えば、学校で習う掛け算を考えてみれば良い。「+」に「+」を掛ければ、答えは「+」。そして「−」に「−」を掛けても、やはり答えは「+」だ。つまり、落ち込んでいるような時には、もの凄く暗い曲や悲しい曲を聴けば(あるいは弾けば)、「中和効果」によって、その憂鬱さが消えてくるというわけだ。一方楽しい時には、ただでさえ楽しいのだから、弾く曲は自ずと楽しいものになってくるのであまり心配はいらない。しかし、このような意見も出てくるかもしれない。「悲しい時には、楽しい曲を聴けばいいんじゃないですか?」なるほど、確かにそれも然りである。だが、先ほどの掛け算を思い出してもらいたい。「−」に「+」を掛けた場合、答えは同じ「−」になってしまうのだ。もちろん軽傷の場合は、数学理論を超えて「−」掛ける「+」で「+」になることもあろう。しかし本当に憂鬱な時というのは、「+」の曲など聴けたものではない。余計イライラしてきて、そのうちに「−10」だのといったとんでもない数値が出てくるかもしれない。それを避けるためにも、やはり悲しい時には悲しい曲を聴くのが一番効果的だと思う。つまりそれで、心が安らぐのだ。

例えて言うなら、クライエントの心を理解し、共感してくれるカウンセラーのような存在だ。カウンセリングを行う場合、落ち込んでいるクライエントの言葉に対して、「大丈夫よ、元気を出しなさい!」という言葉をかけることはタブー、絶対にしてはいけないことになっている。そのような発言はクライエントにしてみれば、無責任な発言、自分を理解しようとしていない発言として映るからだ。音楽もそれに似ているのではないだろうか。いわば自分の気持ちを鏡に映すような形で、客観視する。そうすることで、共感を得たような気持ちになったり、安らいだりするのではないか。私は音楽療法などの勉強をしたことがないので、実際の理論上でこのようなことがあるのかどうかはよく分からない。しかし経験的にみて、かなり当たっているのではないかと思う。(後に、実際そのような理論がある事を知る)

私の場合はそのような時に、自分で曲を弾いてしまうのでCDなどはあまり必要ないのだが、楽器ができない方は、落ち込んだ時に聴く曲などを用意しておかれると良いだろう。尤も中には、様々な解消法をお持ちの方もおられるだろうから、一概には言えない。例えば「私は落ち込んだ場合マラソンをします」とか、「好きな物を山ほど食べます」、とか色々考えられる。基本的には、自分に合ったやり方をされるのが良いと思う。


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