今回、某所で行われたグランドピアノの調律に立ち会うことができた。幸い調律師の叔父が、見学を快く承諾してくださった。大ベテランの叔父の調律を初めて見学する私は、湧き上がる興奮を抑えられなかった。久しぶりの再会を喜び、短く挨拶を交わした後、早速調律に取りかかる。それでは、一連の過程を私の視点でリポートしていく。
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まずピアノのふたを取り外す。
これがハンマー部の状態。正面には、KAWAIのプレートが見える。まずこの状態で音の調子を確かめ、タッチはどうか等の全体的な診断をし、全体プランを頭の中で組み立てる。
ペダルの具合が少し良くなかったので、その調整をする。
これはピアノの底の面。なんだか、木造建築を見ているようだ。
これは調律をする上で、絶対に欠かせない道具の一つだ!
ここに並んでいるピンが、弦を支えている。ちなみにこのピンにかかる力だが、高音部の弦で1本約80キロ、低音部の弦で1本約140キロそれらの力をすべて総合すると、約18t〜20tにもなるそうだ。弦はそれぞれの音に、すべて1本ずつ張られているわけではない。高音部の弦は、それぞれの音に対し3本ずつ弦が張られているし中音部になると、それが2本になっている。低音部になると、1本になる。
これが低音部の弦。
張られているのが、1本であるのがわかる。それが、調整をするピンの数にも関わってくる。
こちらは中音部の弦。
張られている弦は2本になっている。
最後は高音部の弦。
一目瞭然。弦の数が3本に増えている。すると、調整をするピンも3本になるわけだ。次にハンマーなどの具合を見るために、鍵盤部を引き出してみる。鍵盤部は下のようにスルリとスライドさせて取れてしまうのだ。
これは、鍵盤部の奥の部分になる。鍵盤部はこの空間に収納されている。
ハンマーのしくみはこうなっている!!
鍵盤を押した状態のハンマー。
今度は、調律の過程を見てみよう。弦の間に、等間隔でフェルトが挟まれているのがわかる。こうすることによって、3本ある弦のうちの両脇2本を押さえ、真ん中の弦を調律できるのだ。また三角型のスポンジとの組み合わせで、左右の弦も1本ずつ調律していく。
調律時は、あらゆる騒音が調律の妨げになるため、部屋の窓も締め切り、エアコンさえも止めて行われる。非常に根気のいる作業だ。
最後に鍵盤タッチの反応などを調べ、微調整していく。手の先に水平にのびている器具によって調整する。
以上、Keisicの調律現場リポートでした。皆様お楽しみ頂けたでしょうか?私はこの取材を通して、ますますピアノが好きになりました。最後に、2時間以上もの間、ピッタリと横に付いて色々と質問する私に、親切に対応して下さった叔父に感謝申しあげます。ありがとうございました。